KΛZの海外先行-WP(World Premiere)テーマデッキ
第21弾【ティスティナ/Tistina】
概要
- クリスタル的な出で立ちをした水族テーマで、一見すると最上級モンスターであるCrystal God Tistinaを主軸とするようなデザインのデッキです。自己ss手段を持たないCrystal God Tistinaは正直お荷物なんですがw、後述するXモンスターの素材としてなくてはならないため採用必須。幸い他のカードは基本的に光属性Tistinaを指定する効果となっているため、テーマ最強の一角であるDemigod of the Tistinaで代用が利きます
- ダルマカルマ効果を内蔵したCrystal God Tistina達の効果から裏守備をキーワードとした中速デッキという印象があるかもしれませんが、実態はXモンスターであるTistina, the Divinity that Defies Darknessの4000x2回攻撃による1ショットキルを狙う超初見頃しテーマです
採用カード解説
モンスター
《Sentinel of the Tistina/ティスティナの歩哨》 3枚
テーマ最強のカード①
1枚からでも動ける凶悪なサーチャーで、自己ss効果に場から離れたら除外される等といったデメリットすら存在しないイカれた性能をしてます
- 自場に光属性Tistinaが存在する場合、手札・墓地から自身をssする起動効果
- 自場のTistinaモンスターかセットカード1枚を対象破壊し、Tistinaカード1枚をサーチする起動効果
《Hound of the Tistina/ティスティナの猟犬》 1枚
一応1キル補助
Xモンスターの突破力が狂っていたため優先度は低くなりましたが、そもそもSentinelと同じ自己ss効果が強すぎるので採用しない理由もないかと
- 自場に光属性Tistinaが存在する場合、手札・墓地から自身をssする起動効果
- 相手場に裏守備がいる時、自場のTistinaは直接攻撃できる永続効果
《Demigod of the Tistina/ティスティナの半神》 3枚
テーマ最強のカード②
あまりに緩すぎる自己ss効果を持った光属性Tistinaで何故かサーチ効果もついてます。一応、条件付きでフリチェダルマカルマ撃てますが、基本的にコイツとCrystal Godが並んだらもう次の相手ターンは来ないのでオマケ程度
- 自場にTistinaカードが存在する場合、手札から自身をssし、Tistina魔法罠1枚をサーチする起動効果
- 自場にCrystal Godが存在する場合、相手ターンに相手場のモンスターを全て裏守備にし、相手場の表カードを全て墓地へ送る誘発即時効果
《Crystal God Tistina/結晶神ティスティナ》 2枚
生きるダルマカルマキャノン
クソ手抜きコピペ効果で拍子抜けなボスモンスター。重すぎて正直複数積みたくありませんが、Divinityはコイツに重ねないと効果使えないし指名者ケアで二投(諸説有)
共通効果は《魔砲戦機ダルマ・カルマ》と類似しているが、こちらは相手フィールド限定で、墓地へ送る処理はプレイヤーに強制する効果ではなくなる代わりに魔法・罠カードを含んだ任意効果に変わっている。-遊戯王wiki様より引用
- 相手場のモンスターを全て裏守備にし、相手場の表カードを全て墓地へ送る起動効果
- 相手に破壊された場合、相手場のモンスターを全て裏守備にし、相手場の表カードを全て墓地へ送る誘発効果
《Fallen of the Tistina/ティスティナの落とし仔》 1枚
実質フィールドサーチ(要るか?)
うららを掻い潜ってフィールド魔法を設置できますが、正直Baatistinaは3積みしたいカードでもないのであんまり嬉しくないです(爆)。後半の効果も除去に対する牽制なので優先度は低め
- 手札・場から自身を墓地へ送り、デッキからBaatistinaをフィールドゾーンに置く起動効果
- 自場で表側のTistina魔法罠が相手に効果破壊された場合、墓地の自身を除外し手札・デッキ・墓地から光属性Tistinaを1体ssする誘発効果
《Returned of the Tistina/ティスティナの還り仔》 3枚
なんで共通効果なくなったの?
主にRk3かRk10のX素材として活躍、何の縛りもないのでL素材にしてもいい。素材供給効果はテーマXの効果を永遠に撃てるので相性良さげだが出したターンに決着つくのでほぼ意味なし。他の使い方としてArk Knightの素材を補充できます
- 自場の同名以外のTistina1体を対象とし、手札から自身を同Lvでssする起動効果
- 自場の水族X1体を対象とし、墓地の自身をその下に重ねる起動効果
《Tainted of the Tistina/ティスティナの瘴神》 1枚
キルパーツ
召喚権はBreathで増やせるので単体除去としても有用、あちらの効果で相手モンスターひっくり返せるのでそういうデザインなのでしょう。クリスタルゴッドとコイツを素材にDivinity出してコイツをパージできればデュエルが終わります
- 相手場の裏守備モンスターをリリースしてasが可能
- nsされてる場合はLv10扱い
- 場以外から墓地へ送られた場合、対象の自場Tistina1体に2回攻撃付与する誘発効果
《Ken the Warrior Dragon/》 2枚
ケン(仮)。海外先行出張ギミック
間違いなく今年のワールドプレミアパックの目玉になるであろう強力カードです。このテーマではBaatistinaの条件(相手場に表カード3枚以上)を満たすためにも有効。Breathの存在から召喚権もこちらに割いて基本問題ないです
- BP終了時に場の自身をバウンスする強制誘発効果
- 手札・デッキからGen the Diamond Tigerを相手場に守備ssする起動効果
- Genの効果でssされた場合、相手に2ドロー1捨てさせる強制誘発効果
《Gen the Diamond Tiger/》 2枚
ゲン(仮)。海外先行出張ギミック
強みはKenの所で語った通り
- BP終了時に場の自身をバウンスする強制誘発効果
- 手札・デッキからKen the Warrior Dragonを相手場に守備ssする起動効果
- Kenの効果でssされた場合、自分は手札を1枚捨てる強制誘発効果
《増殖するG》 2枚
《灰流うらら》 2枚
《屋敷わらし》 1枚
TSUYOI
魔法
《アーマード・エクシーズ》 1枚
容易に自己ssが可能なSentinelとケンゲンの存在からRk3を立てやすく、EX枠にも余裕があるデッキなのでアーマードエクシーズ関連ギミックを採用しました
《三戦の才》 1枚
TSUYOI。特に三戦はケンゲンのギミック採用なら優先度高めかと
《Breath of the Tistina/ティスティナの息吹》 3枚
テーマ最強のカード③
召喚権追加とサーチが付いたイカれカードです。正直フィールド魔法よりこっちのが何倍も強いです(笑)
- Tistinaのns権を1ターンに1度だけ増やす永続効果
- 自場の表モンスター1体を対象(自場に光属性Tistinaが存在する場合は相手モンスターも選択可能)とし、それを裏守備にすることでTistinaカード1枚をサーチする起動効果
《Play of the Tistina/ティスティナの戯れ》 2枚
雲魔物のスコールにちょっと似てない?
超シンプルな展開札。一見頼りないがCrystal Godを場に出すのに使える
- 手札・墓地からTistina1体を守備ss(EPに手札に戻る)。
《皆既日蝕の書》 2枚
《墓穴の指名者》 2枚
《抹殺の指名者》 1枚
TSUYOI
《Divine Domain Baatistina/神域 バ=ティスティナ》 2枚
相手依存強めの不安定フィールド
ultra rareの専用フィールド魔法ということで期待してみると肩透かしを食らう他力本願カードです(苦笑)。ただSentinelとHoundを埋めれば単純に手数が増えるので弱くはないですが・・
- デッキからTistina1体を墓地へ送る起動効果。この時、相手場に表カードが3枚以上あれば手札・デッキからCrystal Godをss可能
- 相手に効果破壊された場合、デッキ・墓地からTistina1体ssできる誘発効果
罠
《Discordance of the Tistina/ティスティナの変晶》 1枚
凶悪な墓地メタ&サルベージ
墓地全裏除外という凶悪なテキストに目が行きがちですが、Divinity出た時点でほぼほぼ勝ちなので基本的に1枚除外の方を使う事になる。墓地効果があるTistina魔法罠ということでSentinelで砕くカードとしても有用と判断
- 自場にTistinaが存在する場合、相手墓地のカード1枚を裏除外する。EXからssしたTistinaが存在する場合、相手墓地のカード全てを裏除外することも可能
- 墓地のコレを除外し、Tistina1体をサルベージ
《フル・アーマード・エクシーズ》 1枚
アーマードエクシーズの所で話した通り。フリチェでランサー起動できるこちらの方が強いと思う
《無限泡影》 1枚
TSUYOI
エクストラ
《Tistina, the Divinity that Defies Darkness/神蝕む光 ティスティナ》 2枚
フィニッシャー
Crystal Godで相手場のカードを全て裏にし表は墓地送り→Divinityで裏を墓地送り。コレで相手場はガラ空きなので、あとは自身の効果で打点を4000にしてTaintedの効果で2回攻撃すれば勝ちです。ゆうぎおうってかんたんだなぁ
- ss成功場合、相手場のセットカードを全て墓地へ送る誘発効果
- Crystal Godが素材にある場合、素材を1つ取り除き相手ターン終了時までATK+2000する起動効果
- X素材がある状態で相手に破壊された場合、墓地からTistina1体ssする誘発効果
《エクシーズ・アーマー・トルピード》 1枚
《FA-ブラック・レイ・ランサー》 1枚
《エクシーズ・アーマー・フォートレス》 1枚
《FA-クリスタル・ゼロ・ランサー》 1枚
《FA-ダーク・ナイト・ランサー》 1枚
アーマードエクシーズ関連ギミック。EX枠余ったから全部採用したけどお好みで
《終戒超獸-ヴァルドラス》 1枚
先攻で立てて一番強そうなRk10X
《超弩級砲塔列車グスタフ・マックス》 1枚
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》 1枚
正直このテーマは地の火力が凄まじいのであまり電車に頼ること無さそう
《厄災の星ティ・フォン》 1枚
《トロイメア・フェニックス》 1枚
《I:Pマスカレーナ》 1枚
《S:Pリトルナイト》 1枚
《混沌の戦士 カオス・ソルジャー》 1枚
汎用EXカード
その他EXデッキの候補としては・・
セット除去が可能な《ゴーストリック・アルカード》やReturnedで素材補充が可能な《No.101 S・H・Ark Knight》、ケンゲン展開から狙える《No.30 破滅のアシッド・ゴーレム》&《転晶のコーディネラル》等を考えてました
前者は単純なカードパワー不足感、後者は冷静に考えると相手場のアシゴを倒せる手段がないなーと思いそれぞれ不採用です。現状
コンボ・展開例
基本的にSentinel, Demigod, Breathという3枚のイカレカードを軸に回します。ケンゲンで相手の妨害を潰しながら動けるのが理想ですが、Breathで召喚権を増やしてもケアできない状況もあるため1キルに拘り過ぎない事も重要かと。サブプランのアーマードエクシーズはSentinelとケンゲンがLv3だったからこそ採用できたとこあります
このテーマは展開できる初手パターンが非常に豊富で全て紹介するのは大変なので、代表例の紹介だけして残りは可能であるとだけ言います。詳細は表を見て下さい
他にも展開可能なパターンがあるかもしれませんが現状確認できたものだけです
① 2枚始動展開
初手2枚からRk10Xを立てる展開パターンです。先攻ならヴァルドラスですかね
また、特定の初手ではCrystal God素材のDivinityも出せます(表中◎のパターン)
因みに今のデッキ構成だと何らかのRk10 Xを先攻で出せる確率は59.85%になります。つまり6割先攻ヴァルドラス出せます
- 初手例:Sentinel、Demigod
- Sentinel ns
- Demigod効果:自身をssしBreathをサーチ
- Sentinel効果:自身を破壊しFallenをサーチ
- Fallen効果:自身を墓地へ送りBaatistinaを置く
- Baatistina効果:Crystal Godを墓地へ送る
- Sentinel効果:自身をss
- Breath発動(ns権を追加)
- Breath効果:Sentinelを裏守備にしPlayをサーチ
- Play発動:Crystal God ss
- Crystal God効果:相手モンスターを全て裏守備にし相手場の表カードを全て墓地へ送る
- Crystal God + Demigod = Divinity Xs:相手場の裏カードを全て墓地へ送る
- Divinity効果:ATK+2000
最終盤面:Divinity(ATK/4000)、Sentinel(裏守備)
墓地:Fallen
- 初手例:Sentinel、魔法・罠カード
- Sentinel ns
- 魔法・罠カードをセット
- Sentinel効果:セットした魔法・罠を破壊しDemigodをサーチ
- Demigod効果:自身をssしBreathをサーチ
- Breath発動(ns権を追加)
- Breath効果:Sentinelを裏守備にしReturnedをサーチ
- Returned効果:Demigodを対象に自身をss(対象と同Lvに変更)
- Demigod + Returned = Rk10X Xs
最終盤面:Rk10 X、Sentinel(裏守備)
墓地:-
② 3枚始動展開
初手3枚からCrystal GodとDivinityの効果で相手場を一掃しつつ、TaintedでATK4000のDivinityに2回攻撃を付与(=あいてはしぬ)する展開パターンです
因みに今のデッキ構成だと後攻初手6枚で揃う確率は(ツールで計算できた範囲で)40.78%になります。つまり計算上は(妨害なければ)4割以上後攻1キルできます
- 初手例:Sentinel、Demigod、Breath
- Sentinel ns
- Demigod効果:自身をssしPlayをサーチ
- Sentinel効果:自身を破壊しFallenをサーチ
- Fallen効果:自身を墓地へ送りBaatistinaを置く
- Sentinel効果:自身をss
- Breath発動(ns権を追加)
- Breath効果:Sentinelを裏守備にしTaintedをサーチ
- SentinelをリリースしTainted as
- Baatistina効果:Crystal Godを墓地へ送る
- Play発動:Crystal God ss
- Crystal God効果:相手モンスターを全て裏守備にし相手場の表カードを全て墓地へ送る
- Crystal God + Tainted = Divinity Xs:相手場の裏カードを全て墓地へ送る
- Divinity効果(Taintedを取り除く):ATK+2000、Tainted効果:Divinityに2回攻撃付与
最終:Divinity(ATK/4000、2回攻撃可)、Demigod
墓地:Sentinel、Fallen
- 初手例:Demigod、Hound、Crystal God
- Hound ns
- Demigod効果:自身をssしBreathをサーチ
- Breath発動(ns権を追加)
- Breath効果:Houndを裏守備にしSentinelをサーチ
- Sentinel効果:自身をss
- Sentinel効果:Houndを破壊しFallenをサーチ
- Fallen効果:自身を墓地へ送りBaatistinaを置く
- Hound効果:自身をss
- SentinelとHoundをリリースしCrystal God as
- Crystal God効果:相手モンスターを全て裏守備にし相手場の表カードを全て墓地へ送る
- Crystal God + Demigod = Divinity Xs:相手場の裏カードを全て墓地へ送る
- Divinity効果:ATK+2000
- Baatistina効果:Taintedを墓地へ送る、Tainted効果:Divinityに2回攻撃付与
最終:Divinity(ATK/4000、2回攻撃可)
墓地:Sentinel、Hound、Fallen
こちらの3枚始動展開の考察によりどれがキーカードなのかはっきりしました
全9種類(Fallen=Baatistinaと考える)のカードの内、3枚の組み合わせなので全部で9C3=84通り、この中で後攻1キルが可能な組み合わせは(たぶん)34通りあって、各カードがどれくらい使われてるのか集計したところ、以下の様な内訳となりました
SentinelとDemigodがともに20パターンと最も多く、ぶっ壊れカードであることを再確認できました(汗
次いでFallenとBaatistinaがともに14パターン、Breathが13パターンありまして、なんとCrystal Godも10パターンと2桁!、10/34ですから実に全パターンの内1/3がCrystal Godを初手に要求するわけです。これがCrystal Godを2枚採用した最大の理由です
総括
無機質なクリスタル風の見た目で裏守備がキーワードになってる海外先行テーマということで若干ゃサブテラーの気配を感じましたが、あらゆる初手から一撃必殺を狙いに行ける尖った性能をしておりました(苦笑)。その性質上わからん頃しが上手なので初見の相手には相当強いです。実際フォロワーさん達との対戦会ではかなり勝たせてもらっております
来日後の新規に望む方向性としては、これ以上展開方面に尖らせるとクソゲー待ったなしなので、妨害カードとか低速気味なのがいいのかな?と。個人的にはRk3くらいのミニDivinity的エクシーズが欲しいですね
ゆーぎおーwikiによると、テーマ名の由来はイタリア語のAmetistinaから。元ネタはクトゥルフ神話のクィス=アズとのことです。古神クトルフはまだですかね・・?
2024/3/9追記
公開直後にマヌターデュエルにて日本語名が判明したため急遽カード名の修正しました。ルート解説んとこについてはどうしようかな・・?、KΛZはいつも来日前の海外先行テーマの研究してる意識高い系デュエリストだもんでここは敢えてそのままにしようかしら?(面倒くさいだけ
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written by KΛZ